がむし堤澤より

カテゴリ:進路指導部

工賃はいくらもらえるの?

B型施設を利用するようになって、始めてもらえる工賃がわかる!というケースは結構多いです。本人はいくらもらえるのか気にしますが、保護者の皆さんは、B型施設をりようするということになると、工賃よりも、送迎や給食、作業内容が気になるようです。
県のホームページでは、現在、平成30年度の工賃一覧を見られるようになっています。
平均工賃が月45000円の施設から月3100円の施設までが一覧で掲載されています。
障害者の就労支援について

工賃の仕組み

施設の工賃も、毎月の評価によって決定するようになっています。
仕事をしてもしなくても毎月全員が平均工賃をもらえるわけではありません。
1ヶ月で20日働いても3000円ということもあります。
学校時代とは違い、B型施設でも、本人の働きに応じた稼ぎになるところが多くなっているようです。
工賃の評価基準をホームページに明示している施設、岐阜県の「楽山・森の会」の施設を紹介します。
やろまいか 障がい者就労センター

高工賃と満足度は無関係なのか?

福祉新聞の記事に高工賃と満足度は無関係(民間調査)という記事が出ていました。
納得する方、疑問を持つ方、どちらもいそうな記事です。ちょっと内容をみると、「8700円未満」「8700~1万5000円」「1万5000円以上」の3群に分けて満足度を調べたそうです。
あれ?ほぼ平均工賃以下で3つの区分を作った?普段もらっている工賃の変動幅内での調査だとどうかな・・・
以前紹介した武蔵野千川会では、今までの工賃が4~5万(金額は不正確)になると、就労への意欲も保護者の不満も解消していったという。そのあたりの金額を超えると、休む人も少なくなり、みな健康的、意欲的な生活になっていったとか。今はB型の工賃が10万円超えだと!!!
工賃だけで施設の善し悪しは判断できませんが・・・

工賃を明示している施設

進路を決めていく際、一般就労であれば給料や雇用条件の話になりますが、福祉施設を選ぶときには工賃の話は出てきません。ホームページに工賃を明示している施設もごく少数です。保護者もお金よりも本人に合うかどうかで決めたいと。でも、卒業して月20日B型を利用し、工賃が2000円(年平均で3000円であれば、月により下回ることあり)だった際には親として悲しくなったと。
神奈川県横浜市の「わくわくワーク大石」では工賃を明示し、提供するサービスも紹介しています。

さっぽろひかり福祉会

パン工房を中心に展開しているさっぽろひかり福祉会ですが、当初は、札幌駅とか大通りとか繁華街に店を構えて、コストがかかりすぎ失敗したこともあったとか。
結局、自分たちの事業所のある町内会の人たちへの販売を中心に据えたことで成功しました。高工賃を支払う事業所です。そして、パンもおいしいです!